耳鳴りがひどい夜は眠れない…その悪循環を断つヒントと“やめたほうがいい習慣”

「夜になると耳鳴りが強くなって、寝つけないんです」

 

そう語る方は、実は少なくありません。

 

耳鳴りがつらくなるのは、日中よりも“夜”という声が多く、「頭が休まらない」「眠ってもすぐ起きてしまう」「めまいのような感覚で目が覚める」という悪循環に悩まれている方がたくさんいらっしゃいます。

 

今回は、そんなお悩みに寄り添う形で、

• 耳鳴りが強いときに避けたほうがいいこと

• 睡眠の質が体調とどう関係するのか

を、わかりやすくご紹介していきます。

耳鳴りが強いとき“やってはいけない”習慣3つ

① 静かな環境で耳鳴りを「聞こうとする」

 

夜は音が少なく、耳鳴りがより強く感じられる時間帯。

 

そのときに「どんな音がしているんだろう」「変わった?」と耳を澄ましてしまうと、脳が“耳鳴りに注意を集中させる回路”を強化してしまいます。

 

▶︎ 対策:静かすぎる場所では、自然音(波・小雨・川のせせらぎなど)をうっすら流してみてください。注意が分散されるだけでも、体がリラックスしやすくなります。

 

② 寝る直前までスマホやテレビを見続ける

 

ブルーライトや強い光の刺激は、自律神経の“交感神経(=緊張)”を強く働かせてしまいます。

特に、脳の緊張と耳鳴りは密接に関わっているため、寝る直前の視覚刺激はNG。

 

▶︎ 対策:寝る30分前からは照明を落とし、静かな環境をつくって「寝るための準備」を整えましょう。

 

③ 耳周り・首の筋肉がガチガチのまま寝る

 

一日の終わりに、首・顎・耳周りが硬い状態のままだと、耳周辺の血流が悪くなり耳鳴りが強まりやすくなります。

 

▶︎ 対策:軽く首を回す、顎を軽く動かす、呼吸を深く通す、など「頭を支えるまわりの筋肉をゆるめてから眠る習慣」が役立ちます。

睡眠の質と「めまい・耳鳴り」の関係

「めまいで夜中に目が覚める」

「眠りが浅く、耳鳴りの音で起きてしまう」

 

そんな方は、自律神経のバランスが乱れ、脳が“休まる状態”に入れていない状態かもしれません。

 

睡眠の質が下がると…

• 血流やリンパの流れが悪くなる

• 体内の修復力・回復力が落ちる

• 三半規管(平衡感覚をつかさどる部分)のコンディションが崩れる

→ 結果として、耳鳴りやめまいが悪化しやすくなるのです。

「静かに眠れた夜が、回復への第一歩」

耳鳴りやめまいに悩む方の多くが、「睡眠が取れた日は、少し楽だった」と感じられています。

 

大事なのは、“長く眠れた”かよりも、「眠る前にどれだけ安心して身体を整えられたか」という質の部分。

 

眠る前の30分、スマホではなく、自分の呼吸に目を向けてみる。

 

耳を気にするのではなく、首や肩の力を抜いてみる。

 

そんな小さな変化が、やがて身体全体のバランスを整えることにつながります。

さいごに

 

「耳鳴りやめまいの症状だけをなんとかしようとしない」

それが、実は一番やさしいケアにつながることがあります。

 

耳も神経も、がんばってきた体の一部だからこそ「今日もよく頑張った」と考えてみると明日のコンディションが変わってくるかもしれません。

今日できることは、「耳を休ませる」ではなく、「自分全体を安心させること」。

 

その積み重ねが、音との付き合い方も、体のバランスも、やさしく変えていくはずです。

和歌山スマイル整骨院・整体院