最近、音がこもって聴こえる…それ、ストレスと“浅い呼吸”のサインかもしれません

「最近、音がこもって聴こえる気がする」

「人の話が聞き取りにくい」

「耳鳴りの音が強くなった気がする」

 

そんなお悩みを口にする方が、ここ数年とても増えています。

 

検査では「異常なし」と言われても、

・モーターのような耳鳴り

・耳の奥がつまったような感覚

・テレビの音量を上げてしまう

といった、“日常にじわじわ影響する不調”が続いているのです。

 

では、なぜこうした「耳の不調」が起こるのでしょうか?

 

そのカギは、[ストレスと“呼吸の浅さ]にあります。

ストレスが耳に与える影響とは?

私たちの耳の中には、繊細な血管と神経が集まっています。

 

これらの働きは、自律神経(交感神経・副交感神経)によってコントロールされているため、心のストレスや身体の緊張が続くと、耳にさまざまな不調が現れるのです。

 

ストレスが引き起こす耳の症状の例

• 耳が詰まった感じ(耳閉感)

• 音が響く、反響する(耳管開放症に似た状態)

• モーター音や金属音のような耳鳴り

• 聴こえるはずの音が“距離感”を持って届くような違和感

 

これは、耳自体が悪いのではなく、「耳の働きを支える神経・血流・筋肉の環境」がストレスで乱れていることが原因かもしれません。

呼吸の浅さが“耳と神経”を乱す理由

もう一つ見落とされがちなのが、「呼吸の浅さ」です。

 

ストレスがかかっていると、無意識のうちに…

• 肩に力が入っている

• 肩や首周りが固まっている

• 吸う息が浅く、吐くのが短い

という状態になります。

 

このような呼吸が続くと…

• 横隔膜がうまく動かなくなる

• 自律神経が過敏になり、“緊張モード”から抜け出せない

• 耳の内圧・血流・神経の働きが低下し、耳鳴り・こもり感を強める

 

つまり、呼吸が浅くなるほど、耳にとっての「環境」が悪化していくというわけです。

こんな人は要注意:「静かな場所で耳鳴りが強まる」

• 夜、静かな部屋で耳鳴りが気になる

• 横になると“耳が圧迫される”ような違和感

• 深呼吸がしづらい・ため息が多い

 

このような状態の方は、身体全体が緊張し、耳にかかるストレスを“逃がせていない”可能性があります。

 

「耳の中」ではなく「体全体」で負担を受けてしまっているのです。

今日からできる“小さな整え方”

① 呼吸を1分だけ観察する

背もたれによりかかり、目を閉じて、1分間「吸う・吐く」に意識を向けるだけでも、交感神経の緊張がゆるみやすくなります。

 

② 顎と耳の周りに手を当てて、温かさを感じる

強く揉まず、手で包むように触れるだけで、耳のまわりが安心感を得やすくなります。

 

③ 朝起きたときに「耳を気にしない時間」をつくる

一番静かな時間に耳鳴りを探してしまう方が多いですが、起きたらまず「背中の伸び」や「深呼吸」で自分の身体に目を向ける習慣を持ってみてください。

さいごに

耳の症状は、単なる「聴こえの問題」ではなく、身体全体のバランスと深くつながっています。

 

特にストレスが続いているときや、「ちゃんと息ができていない」と感じるときには、耳の不調が強く出ることが少なくありません。

 

大切なのは、耳だけを治そうとするのではなく、「いま、自分の体はどこで頑張りすぎているのかな?」と、少しだけ、体の声を聞いてあげること。

 

聴こえにくさや耳鳴りの向こうにある、「体の状態そのもの」をやさしく整えていく視点が、
あなたにとって、回復への大きなヒントになるかもしれません。

和歌山スマイル整骨院・整体院