「手術しかないんでしょうか?」と、不安な気持ちで女性が、こんな経験を話してくれました。
「最初は腰の痛みでした。でもだんだん、股関節や膝、足首まで痛くなって…。整形外科で“腰椎すべり症”と診断されて、“手術した方がいい”と言われたけれど、怖くて決めきれなかったんです。」
「腰椎すべり症」とはどういう状態?
腰の骨が本来の位置からズレてしまうことで、神経や周囲の組織に負担がかかり、痛みやしびれが起きる状態を言います。
この方も、
• 朝、起きた瞬間から腰がズーンと重い
• 立ち上がるとズキッと痛む
• 歩くと膝や足首に違和感
• 動作をすると急に電気が走るような痛み
といった症状が出ており、体のあちこちに不調が広がっているような状況でした。
「整形外科でリハビリしても変わらなかった」のはなぜ?
もちろん、ストレッチやリハビリがまったく効果がないわけではありません。
でも、良くならないと感じるときは、“体の一部分だけ”に焦点を当ててしまっていた可能性があります。
この方の場合も、痛みがあったのは「腰」だけではありませんでした。
• 股関節や膝の動きが小さく、腰に負担がかかっていた
• 足首の硬さが衝撃を逃がせず、膝に痛みが出ていた
• 全体の動きの連鎖が崩れて、腰が“代わりにがんばりすぎていた”状態
だからこそ、「腰の筋トレ」や「ストレッチ」だけでは変化が起きづらかったのです。
手術=最後の選択? その前に考えてほしいこと
手術が必要になることも確かにあります。
でも、まだ「体の動かし方」「支え方」「筋肉の連動性」など、見直せるポイントがある場合も少なくありません。
特に、
• 痛みが動き方によって変化する
• 痛くない日が時々ある
• 複数の部位が“連鎖的に”痛くなっている
という場合は、「使い方」によって改善の余地があるサインかもしれません。
今できる、小さな見直しポイント
- 朝のストレッチは「痛みを感じない範囲で、ゆっくり丁寧に」
- 立ち上がるときは「両足を肩幅にして、太ももを使う」イメージで
- 階段や坂を歩く日は「短くても休憩」を忘れずに
- 膝や股関節の動きがスムーズか、鏡や動画でチェックしてみる
「できること」がひとつでも見つかれば、体は変わっていく可能性を持っています。
さいごに
「手術は選択肢のひとつ。でも今すぐでなくてもいいかもしれない」
大切なのは、「手術をする or しない」ではなく、“体とどんなふうに付き合っていくか”を知ること。
痛みは、体が「ちょっと待ってーーー」と言っているサインかもしれません。
その声に気づいた瞬間から、整う準備が始まります。





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