「お尻から太ももにかけて痛い…これってもう歳のせい?」
「正座ができない」
「歩くとお尻が痛くなる」
「太ももが細くなってきた気がする」
そんな変化を感じたとき、つい「もう年だから仕方ない」と考えてしまうことはありませんか?
けれど、体のサインには必ず“理由”があります。
腰の骨の問題と言われたけれど…
ある70代の方は、3年前から右のお尻が痛くなり、病院で「脊柱管狭窄症」や「腰椎すべり症」と診断されました。
処方された薬や注射で一時的に症状は軽くなったものの、再び痛みが出てきたことで不安になったそうです。
さらに半年ほど整骨院に通っても変化を感じられず、「他にできることはないのか」と考え始めた。
なぜお尻から太ももにかけて痛むのか?
腰の骨がすべっている、狭くなっていると言われても、実際の痛みは「お尻」や「太もも」に出ることが多いのが特徴です。
これは、以下のような要素が重なって起こると考えられます
• 腰まわりの筋肉や靭帯の硬さ
• 姿勢のゆがみで負担が偏っている
• 長年の動作パターンによる癖
• 下半身の筋力の左右差や低下
とくに「支える力」が落ちると、太ももの筋肉が細くなり、正座や立ち座りが難しくなってしまいます。
「正座ができない=膝」ではない
正座ができなくなった時、多くの方は膝の問題を疑います。
でも実は、股関節や腰椎(腰の骨)の動きの悪さが原因になっているケースも少なくありません。
• 股関節がうまく曲がらない
• 骨盤が後ろに傾いている
• 背骨の柔軟性が失われている
こうした状態では、正座のように「深く曲げる姿勢」を取ること自体が難しくなるのです。
整骨院に通っても変化が出にくかった理由
「ちゃんと通っていたのに良くならなかった」
そんな方に多いのが、“部分的なケア”にとどまっていたケースです。
例えば、お尻の痛みに対してお尻だけを揉んだり、太ももだけストレッチしたり。
もちろんそれで一時的に楽になることもありますが、動き方や姿勢、筋肉の連動が整っていないと、すぐに元に戻ってしまいます。
今からできる“体を支え直す”ヒント
・ 朝のストレッチを「股関節・骨盤まわり」に少し意識を向けてみる
・ 椅子に座るとき、「背中を丸めずにお尻で支える」感覚を大切に
・ 歩くときに「太もも」ではなく「お尻の筋肉」を意識する
・ 痛い日は無理をせず、「軽く動かす」ことで循環を保つ
ちょっとした体の使い方を意識するだけでも、変化は少しずつ現れます。
「歳のせい」ではなく「体からのサイン」かもしれません
年齢や診断名で「もう仕方ない」と思ってしまいがちな不調も、実は「まだ支え直せる場所がありますよ」という体からのメッセージかもしれません。
自分の体の“クセ”に気づいたとき、痛みの感じ方は変わっていきます。
変えられるところから、ゆっくり整えていけばいいのです。





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