「シャンプーができない」「腕が上がらない」
それが、これほど不自由だとは思わなかった…
61歳の女性の方がそうお話しされていました。
右腕に力が入らず、髪を洗う・歯を磨く・ご飯を口に運ぶ…
そんな何気ない日常動作がつらくなり、動画を見てストレッチを試したり、整骨院にも通ってみたけれど変化が感じられない。
「なんで良くならないんだろう」
「このままずっとこうなのかな」
そんな不安を口にされる方は、実は少なくありません。
腕が上がらない原因は「肩」だけじゃない?
「腕が上がらない」と聞くと、多くの人は「五十肩(肩関節周囲炎)かも?」と考えるかもしれません。
でも実は、腕が上がらなくなる原因は“肩そのもの”ではないケースも多いのです。
よくある背景
• 肩甲骨が動いていない(=腕の土台が固まっている)
• 胸・首・背中の筋膜のつながりにねじれがある
• 骨盤や体幹が不安定で、腕の動きだけで頑張ってしまっている
• 神経の伝達が悪くなり動きにブレーキがかかっている
つまり、体全体の“連動の崩れ”が原因で、肩が上がらなくなっていることが多いのです。
なぜ整骨院や動画のセルフケアでは変化が出なかったのか?
整骨院やストレッチ動画では、「肩の筋肉を緩める」「肩を回す」「ストレッチで柔らかくする」
といったアプローチが多いですが…
「そもそも肩甲骨がバランスよく動けていない」
「横隔膜が動きづらい」
「腕を動かす土台が整っていない」
という状態では、いくら肩を動かしても、“本来の動かし方”ができないまま=症状が続くということになるのです。
支える意識のない体は、“腕だけでがんばる”構造に
たとえば…
• 食事のときに「腕だけで箸を動かしている」
• シャンプーで「腕と首だけで腕を上げている」
• 歯磨きで「肘から先だけで動かしている」
このような使い方は、本来体幹や肩甲骨が一緒に支えるべき動作を、腕1本でこなしているという状態です。
これでは、腕に痛み・だるさ・力の入りにくさが出るのも当然。
今日からできる体の使い方の見直し3つのヒント
① 骨盤を立てて座るだけで、肩が上がりやすくなる?
→ 背中を丸めていると、肩甲骨がロックされて腕が上がりません。
→ おへそを前に向けて軽く座るだけで、上半身が連動しやすくなります。
② 首と胸を少し伸ばす“あいさつの姿勢”を毎朝習慣に
→ 胸鎖関節・胸郭・首周りが開くことで、肩の動きがスムーズになります。
③ 歯磨きやシャンプー中、腕ではなく「肩甲骨を意識」
→ 肩甲骨が上にスライドするようなイメージを持つと、力みが抜けやすくなります。
さいごに
「もう良くならない」と感じる前に、体全体の“使い方”に目を向けてみてください。
腕が上がらない、だるい、力が入らない…。
それは年齢や筋力のせいではなく、長年の使い方のクセと、支え方の忘れられた記憶によって生まれていることが多いのです。
あきらめる前に「今、自分の体はどんなふうに動いてる?」そんなふうにやさしく体に問いかけるだけでも、今日の体の扱い方が変わってくるかもしれません。





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