65歳男性|膝の痛みと右脚のしびれ・歩行障害の改善事例

【はじめに】

「膝が痛くて歩けない」「足がガクッとなって転びそうになる」「常に脚がしびれている」
こういった症状が重なると、日常生活の動作すべてに不安がつきまといます。

 

今回は、膝・腰の痛みに加え、右脚のしびれや歩行の不安定さで悩んでいた65歳男性の改善事例をご紹介します。

【患者様の背景と主訴】

• 年齢・性別:65歳・男性
• 主訴:
• 両膝の痛み(特に階段昇降・歩行時)
• 腰痛(昨年夏から)
• 右脚のしびれ(3ヶ月前から常時)
• ふくらはぎや足裏のむくみ感
• 歩行中のふらつき、特に左足でつまずきやすい
• O脚の進行、踏ん張りが効かず、転倒歴もあり
• 症状の特徴:
• 座っていてもしびれが続く
• 朝は動き始めが特につらい
• 歩くときに前傾姿勢が強くなる
• 既往歴・検査所見:
• 整形外科にてL4の椎間が狭くなっていると診断
• 現在は病院での治療は中止(薬・注射なし)

【これまでの対処法】
• 整形外科にて通院
• 電気治療・マッサージ中心のリハビリ
• 特別なセルフケアは行っていないが、無意識にかばう動作が多く見られる

【当院での評価と見立て】

多部位の連動不全と神経系の過敏性

• 腰椎L4〜5の狭窄により、右脚への神経症状が出現

• 膝関節のO脚変形と不安定性が、歩行の支障・つまずき・ふんばり低下に繋がっていた

• 足趾・足関節・骨盤帯の可動域低下により、「つま先が引っかかる歩き方」になっていた

 

朝のこわばり・むくみ感は筋膜と血流循環の影響

• 寝ている間に筋膜が硬くなる→動き出しが鈍い

• 筋膜の癒着による血流・神経伝達の低下がむくみ感・しびれに影響

【施術アプローチ】

1. 腰椎〜骨盤のバランス調整と筋膜リリース
→ L4周辺の負担を分散し、坐骨神経系の通り道を整える

 

2. 膝関節の可動域とO脚の調整
→ 内側広筋・内転筋群の活性化、外側の癒着緩和によりアライメントを修正

 

3. 足部〜足趾の動作再教育
→ ふんばれない足を「使える足」に変えていく感覚入力と運動療法を実施

 

4. 歩行の重心・姿勢改善トレーニング
→ 前傾姿勢・つまずきの改善のため、正しい立ち姿勢から歩行までを段階的に練習

 

5. セルフケア指導
→ 朝の動き出しやむくみ対策として、寝起きにできる軽いストレッチを提案

 

【施術経過と結果】

 

• 1ヶ月目
→ 膝の痛みが階段で和らぎ始め、歩行中のつまずきが減少
→ むくみ感の軽減、夜のしびれの強さが弱くなる

 

• 3ヶ月目
→ 歩行姿勢の前傾が改善し、ふんばりやすくなる
→ 朝の動き出しがスムーズに。恐怖感の軽減

 

• 6ヶ月目以降
→ 日常生活での転倒リスクが大幅に減少
→ 定期的なケアでしびれも管理できるように

和歌山スマイル整骨院・整体院