肩や肩甲骨周りが痛くてお困りの方!
その原因を解明することで、痛みを和らげることができます。肩甲骨が痛いからと肩甲骨にばかり注目しているかもしれませんが、他にも問題がある可能性も!早速チェックしていきましょう。
1.「肩甲骨」と「肩」の違い。肩甲骨の役割とは
まずは肩甲骨と肩の違いについてご紹介します。
肩甲骨は肩関節を作る骨の一部分のこと。肩と肩甲骨は同じと考えられがちですが、肩の中に肩甲骨が含まれています。
肩甲骨は体の骨を動かす受け皿となります。
体の骨の中でも大きなパーツですが、腕の骨と鎖骨としかつながっていません。そのため、肩を大きく動かすことや腕を回すことに役立ちます。
肩甲骨は背中にある大きな骨で、肩だけでなく背中の筋肉にも重要な役割を担っています。上半身の動きにもつながる大切なパーツで、しなやかに自由に体を動かすためには肩甲骨の健康はマストとなります。
2.肩甲骨に痛みが出る原因
そんな重要な肩甲骨に痛みが出てしまう原因はなんなのか、主な理由をご紹介いたします。
2-1姿勢の悪さ
姿勢の悪さは肩甲骨の痛みに影響します。猫背で長時間同じ姿勢を続けていると、背中の筋肉が緊張し、筋力が衰えてしまいます。
肩甲骨はそんな背中の筋肉とも深いつながりがあるので、筋肉の疲労が肩甲骨の痛みになってしまうのです。
姿勢を意識し、左右の肩甲骨を近づけるようなイメージで胸を張って過ごしましょう。
2-2体のゆがみ
左右の内片方の肩甲骨だけが痛いという場合は、体の歪みが原因である可能性もあります。
骨盤が歪むと背骨など上半身にも影響を与え、知らず知らずの内に背中や肩周りの筋肉に負担を与えてしまいます。
片方にだけ負担がかかる姿勢を続けていたり、重たい荷物を持ったりなど、体の歪みに関係する動作を行っていないか今一度確認しましょう。
2-3内蔵からくるもの
意外かもしれませんが、内蔵の不調も肩甲骨の痛みに影響します。
心臓や膵臓が弱まっているときは左側の肩甲骨に痛みが生じることも。これは関連痛という脳の勘違いが関係しています。
心臓や膵臓などの内蔵に問題を抱えている際、神経が通る道が関係して左の肩周りに筋肉に痛みが生じることが判明しています。
3.痛みを和らげる肩甲骨周辺のストレッチ3選
我慢できない肩甲骨の痛み。すぐにできるストレッチをご紹介しますので、辛くなったら試してみてください。
3−1 肩甲骨はがし
①両手を上に上げて手のひらを外側に向けます。
②そのまま肩甲骨を寄せるようにゆっくりと寄せていきます。
③5回行いましょう。
*肩甲骨が硬く痛みを感じる方は痛みのない程度で動かしてください。
ポイント:肘の位置は体よりも後ろへ来るように行うことです★
この肩甲骨はがしを行うことで肩こりだけでなく猫背改善・四十肩、五十肩の予防にもなります。
女性ならバストアップにも効果がありますのでぜひやってみてください★
3-2 首や肩周辺の筋肉を伸ばすストレッチ
①両腕を体の横に垂らした状態で両足を腰幅に開いて立ちます
★背筋はピシっと!背中が丸まらないように注意!
②両手を体の後ろにまわし、右手で左手首を握ります
③右手を使い左腕を右側に軽く伸ばしていきます時に右耳を右肩へと少し近づけいくように、首を右側へ倒していきます(30秒間をキープ)
★無理に力を入れないように注意!痛みが出ない程度で
④反対も同じように行っていきます
立ったまま出来るこの首のストレッチはどこでも行え、首の側面から肩までを深くストレッチしていける方法なので頭痛でお困りの方は是非してみて下さい。
3-3 猫背も改善できるストレッチ
① 胸の筋肉をほぐすストレッチ
背中で両手を組みます。組んだ両手を遠くへ伸ばし、胸を軽く張りましょう。
肩の緊張感を抜いて肩甲骨を意識的に動かしましょう。
ゆっくりと呼吸で20~30秒かけてストレッチを2セットして行きましょう。
② 首の筋肉をほぐすストレッチ
首を右(左)に倒します。
右手(左手)を左頭(右頭)のこめかみあたりにおき、軽く頭を倒すのを補助するように引っ張りましょう。
③ 肩甲骨ストレッチ
両手を上へあげます。
手のひらを外側に向け、肘を曲げながら手を下していきます。
ポイントは、肘を体の側面より後ろに引くことです!
4.肩甲骨の痛みを予防して快適な生活を
肩甲骨の痛みが出る前に、予防をしておくこともおすすめです。毎日のちょっとした心がけで肩甲骨の痛みを予防することができますよ。
4-1肩甲骨を柔らかくする
肩甲骨を柔らかくしておくことで、筋肉の緊張や疲労を防ぐことができます。肩甲骨を柔らかくするには日頃よく肩甲骨周りを動かすことが大切。
一日の始まりや終わり、仕事の合間など、腕を回したりご紹介したストレッチを取り入れるようにしてください。
肩甲骨が柔らかいと、肩こりや四十肩の予防にもなります。正しい姿勢をキープしやすくなり、作業効率アップにも。
スポーツをよくする方なら、肩甲骨が柔らかいだけでケガをしにくく、トレーニングの効果も得やすくなります。
4-2運動しておく
運動をすると、自然と肩甲骨周りの筋肉を動かすことになるので柔らかい肩甲骨を作ることができます。
また、適度な運動は筋肉が固まるのを防ぐため、肩や肩甲骨の痛みだけでなく頭痛など体の不調にも効果的。
テニスなど腕や肩、肩甲骨をしっかり動かす運動もいいですが、ウォーキングやジョギングなど簡単な運動で構いません。腕をしっかり振って、肩甲骨周りの筋肉をしっかり動かすようにしましょう。
5.まとめ
肩甲骨の痛みの原因には、姿勢の悪さや体の歪み、内蔵の不調などが潜んでいるかもしれません。
姿勢を正して体の歪みを取ることは、肩甲骨の痛みだけでなく全身の痛みや筋力の低下を防ぎ、美しい見た目へと導いてくれます。
ご紹介した肩甲骨周りのストレッチや予防方法なども実践して、肩甲骨の嫌な痛みとお別れしましょう!
著者
和歌山スマイルはりきゅう整骨院
院長 野鹿瀬 靖識
柔道整復師、鍼灸師、交通事故専門士、JCCA(コアコンディショニング)トレーナー
整体からトレーニング、骨盤・姿勢の矯正や美容鍼灸までオールマイティに施術する整体歴14年のベテラン。
【あなたが笑顔になれる整骨院】和歌山スマイルはりきゅう整骨院
☎ 073-461-5088
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