側湾症と肩こり・腰痛の意外な関係──背骨だけを見ないアプローチとは?

なぜ肩や腰の不調が“背骨のゆがみ”から来るのか?

肩こりや腰の痛み。

多くの方は「姿勢が悪いからかな」「年齢のせいかも」と片づけがちですが、その裏にある“背骨のねじれ”を見逃しているケースも少なくありません。

 

たとえば──
• 右肩だけがいつも重たい
• 腰の片側だけが張る
• マッサージではその場しのぎになる

 

こうした不調が続いているなら、“背骨のバランス”が関係している可能性があるのです。

 

側湾症は、ただの「S字カーブ」ではなく、背骨がねじれる立体的なゆがみが起こります。

 

すると、肩甲骨・肋骨・骨盤に左右差が生まれ、筋肉の引っ張り具合や関節の負担が偏るのです。

 

そのアンバランスが慢性的な肩こりや腰の違和感につながっていきます。

不調の根っこは“体の使い方のクセ”にあった

実は、側湾症による肩こりや腰痛は、必ずしも「骨の変形」が原因ではありません。

 

日常の何気ない動きが積み重なって、“偏った負担”が身体に染みついてしまうことが大きな要因です。

 

  • バッグをいつも同じ側で持つ
  • デスクワークで肩をすくめている
  • 横座りや脚を組むクセがある

 

こうした動き方のクセが、左右どちらかの筋肉を過剰に緊張させ、結果的にゆがんだ背骨のバランスをさらに固定させてしまうのです。

 

だからこそ、「肩や腰がつらい」と感じたときに必要なのは、その部位だけを揉むのではなく、“体全体の連動”を見直す視点です。

日常の小さな気づきが、ゆがみケアの第一歩に

側湾症による肩や腰の不調をやわらげるためには、「正しい姿勢を保とう」と頑張るより、身体にやさしく気づくことが何より大切です。

 

たとえば今日からできるヒントとして

• 鏡で姿勢を見たとき、肩や骨盤の高さに左右差がないかチェックする

• 椅子に座ったとき、お尻の左右どちらに体重がかかっているか意識する

• 歩くときに、片足だけ重たく感じないか観察する

 

これらの感覚を大切にしながら、無理なく背骨や骨盤の動きを引き出すやさしいストレッチや深呼吸を取り入れてみてください。

さいごに

背骨は、あなたの生活の“鏡”かもしれません。

 

肩こりや腰の痛みが続くと、「もう仕方ない」とあきらめたくなるかもしれません。

 

でも、それは“体のバランスを整えてほしい”というサインかもしれないのです。

 

背骨のゆがみは、日々の姿勢や動き方の“積み重ね”。つまり、毎日の小さな工夫や気づきで、ゆっくりでも変えていけるものです。

 

「本当にまっすぐ立てているかな?」

「いつもと違う体の感覚に気づけているかな?」

 

そんな問いかけが、今日のあなたの身体にそっと寄り添ってくれるはずです。

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