軽度の側弯症=問題なし、ではない

側弯症と診断された際、「角度が小さいので経過観察で大丈夫です」と言われることがよくあります。
この“軽度”というのは一般的にCobb角で10〜20度未満を指し、病院では「すぐに手術が必要なレベルではない」とされます。
けれど、角度が小さくても…
• 肩の高さが左右で違う
• 腰のくびれ方が左右非対称
• 呼吸が浅い、疲れやすい
• 姿勢が気になって人前に立つのが不安
など、「生活の中で気になる違和感」や「体への負担」がすでに出始めているケースも少なくありません。
「成長」と「生活習慣」で進行するリスク
特に思春期の子どもや10代の女性では、成長にともなって側弯が進行する可能性があります。
進行しやすい時期の特徴:
• 身長が急に伸びるタイミング
• スポーツや部活で片側に負担がかかる習慣がある
• 長時間のスマホ・ゲーム・座位姿勢が続いている
一方で、大人の場合でも仕事や家事での姿勢のクセ、片側への荷重が影響して、徐々に側弯が強くなることも。
「軽度だから大丈夫」と思って何も対処しないまま、疲れやすさや不調が当たり前になってしまう方も少なくありません。
気づきにくい“体のバランス”をチェックしてみよう

軽度の段階では、本人も気づかないうちに体の使い方に偏りが出てきます。
たとえば、こんなチェックポイントはありませんか?
- 立ったとき、片足に重心をかけてしまう
- 写真に写ると首が傾いて見える
- 腰のくびれが左右で違う
- 背中の張りやコリを感じる
- 股関節周辺や腰痛を感じる
これらはすべて、「体の左右差」がサインとして現れている可能性があります。角度ではなく、“生活の中の感覚”に意識を向けてみることが、進行を防ぐヒントになります。
さいごに
「軽度だからとりあえず経過観察で…」
その判断が間違いとは言えませんが、それだけでは**“見えない体の変化”**を見逃してしまうことがあります。
角度だけではなく、
• 今の姿勢や体の使い方
• 片側だけに負担がかかっていないか
• 呼吸や睡眠に影響が出ていないか
そんな日常の中の小さな違和感に気づき、「今、自分の体に優しい動きができているかな?」と立ち止まってみることが、何よりの予防になるはずです。

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