側弯症の検査、何から始まる?

「側弯症かも…?」と思った時、多くの方は整形外科や専門外来に相談されます。
では実際に病院でどんな検査をするのでしょうか?
一般的には、以下の流れで進みます:
1. 問診(痛み・症状・気になる変化)
2. 視診(肩の高さ・背中の盛り上がり・左右差)
3. 前屈テスト(モアレ検査)
4. レントゲン検査(正面・側面から撮影)
レントゲンでは、側弯の角度=Cobb角(コブ角)を測定して、ゆがみの程度や進行の可能性を評価します。
※Cobb角が10度以上あると「脊柱側弯症」と診断される基準になります。
検査で見えることと、“見えないこと”

病院での検査で「角度」はわかりますが、
それが“なぜその角度になったか”まではわからないことも多いです。
たとえば
• 骨盤の傾き
• 股関節の硬さ
• 肋骨のねじれ
• 体の使い方や姿勢のクセ
これらはレントゲンでは映りません。
だからこそ、検査の「結果」だけでなく、日常の動き方や体の感覚に目を向けることも大切なんです。
「角度だけで判断されて、経過観察になったけど不安」
そんな声が少なくないのは、検査だけでは体のすべてを把握しきれないからです。
初診で気をつけたいこと・持っていくと良いもの
病院での検査をスムーズにするために、以下の準備をしておくと安心です
• いつから気になっているか(経過)
• 家族や親族に側弯症の方がいるか
• 写真(後ろ姿・水着などがあれば尚良い)
• 日常で気になっている姿勢のクセや痛み
また、検査前に「気になること・不安なこと」をメモしておくと、医師にきちんと伝えられます。
診察の時間は限られていますが、「知りたいこと」「聞きたいこと」を持っていけば、納得感のある時間になります。
さいごに
側弯症の検査は「背骨の角度」を見る大事なステップ。でも、それだけがすべてではありません。
あなたの体は、「数字」だけでは語れない情報にあふれています。
検査で安心を得るために、そしてこれからの体と向き合うために、“結果の先”を見つめる視点を大切にしてみてください。
「角度」だけでなく、「暮らしの中の違和感」こそ、体の本音かもしれません。
*当院に来られる方はレントゲンの画像データをもらう、写メを撮らせてもらうこともオススメしています。

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