成長期は“背骨が変わりやすい時期”

側弯症の進行リスクが高まるのは、主に小学校高学年から高校生くらいまでの時期。
その理由はシンプルで、背骨や骨格がまだ柔らかく、身長が急激に伸びる時期だからです。
この時期の特徴として…
• 成長ホルモンの影響で骨の伸びが加速
• 筋力や姿勢の安定性が未発達
• 部活や勉強で同じ姿勢が続くことが多い
という状態が重なり、左右バランスの乱れやすさ、歪みの固定化が起こりやすいのです。
気づかれにくい“体の変化”に要注意
学校のモアレ検査などで初めて気づくケースも多い側弯症ですが、実はご家庭でも見つけやすいサインはあります。
たとえば…
• 肩の高さが左右で違う
• 片側だけ背中が出っ張っている(前屈姿勢で見える)
• 肋骨が浮いているように見える
• スカートやズボンがいつも同じ方向に回ってしまう
これらは、体が非対称に使われている証拠でもあります。
「姿勢がちょっと悪いかも」程度でも、成長期の場合は注意してあげると良いですね。
進行を抑えるためにできること

進行を防ぐには、「姿勢を正す」だけでは足りません。重要なのは、正しく“動ける体”をつくること。
そのためには…
•背中を伸ばせる、背筋を伸ばせるようにすること
•骨盤が片方に傾かないようにする股関節の動作を増やす
• 呼吸が浅くならないように意識する
• 必要に応じて専門家による定期的なチェックを受ける
特に成長期は、「今のクセが未来の体をつくる時期」。だからこそ、“今の使い方”に目を向けてあげることが、将来の身体へのプレゼントになります。
さいごに
成長期に側弯症が進みやすいのは、「身長が伸びるから」だけではなく、そのスピードに体の安定性が追いつかないからでもあるのです。
成長は喜ばしいこと。でも、その裏で背骨が頑張って支えてくれているということも、ぜひ知っておいてほしい大切な事実です。
姿勢や角度だけでなく、「この子の今の体の使い方って、無理してないかな?」そんな視点を持って見守っていけたら、未来の体はもっと健やかに育つかもしれませんね。

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