軽度の側弯症は“放っておいても大丈夫”?

学校の検診や整形外科で「軽度の側弯症ですね」と言われた方、「今すぐ何かをしなくても大丈夫ですよ」「定期的に経過を見ましょう」と説明されることが多いと思います。
確かに、10〜20度程度のCobb角であれば医学的には“軽度”に分類され、生活に大きな影響がなければ「経過観察」となるのが一般的です。
でも──
● 最近、肩こりや腰痛が出てきた
● 鏡で体がゆがんで見える
● 片方の背中や肋骨が出ているのが気になる
そんな“自分自身が感じている違和感”は、軽度と言われた数値だけでは説明がつかないことも多いのです。
「軽度」でも体は偏りに気づいているかも
側弯症は「角度」だけでなく、体のねじれ・筋肉の偏り・呼吸や内臓への影響など、全身にさまざまな波及を生む可能性があります。
特にこんな方は、注意が必要かもしれません
- 長時間座ると腰や背中が痛くなる
- 片側の肩ばかりこる、片方の靴がすり減りやすい
- 肩の高さやくびれの位置が左右で違うと感じる
- 呼吸が浅い、寝ても疲れが取れない
これらはすべて、背骨や骨盤のわずかなゆがみによって起きることがあるのです。
「軽度=大丈夫」ではなく、軽度だからこそ“今のうち”にできることがあるのかもしれません。
未来のために、今できる“気づき”と“ケア”

経過観察=何もしない、ではありません。
大切なのは、「いま自分の体がどうなっているか」を正しく知り、日々の姿勢や動き方を意識すること。
たとえば、
• 椅子に座るとき、片側に体重をかけていないか?
• 歩くとき、左右の足の着地に違いはないか?
• 肩が片側だけ下がっていないか?
・タイマーをかけて自分で背中の写真を撮る
自分で気づくのが難しい部分もありますが、専門家の視点で“体の使い方のクセや状態”を知ることで、将来の進行を防ぐきっかけにもなります。
放っておいて手術が必要になる前に、「軽いうちに見直す」ことが、何よりのケアになるのです。
さいごに
軽度の側弯症は、医学的には“経過観察”で済むケースが多いかもしれません。でも、それは「何もしなくていい」という意味ではありません。
角度だけにとらわれず、「自分の体の感じ方」や「小さな変化」に目を向けてみる。
その気づきこそが、未来の体を守る、最初の一歩になるはずです。

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