そもそも側弯症はなぜ“女性”に多いのか?

側弯症、とくに「特発性側弯症(原因不明のもの)」は、思春期の女性に圧倒的に多く見られます。
実際、学校のモアレ検査や整形外科での診断でも「女子中学生~高校生」の割合が高く、男性の5〜6倍ともいわれています。
その背景には、次のような“性差”が関係していると考えられます
• 成長スピードの違い:
女性の方が早く骨が伸びるため、筋肉のサポートが追いつかない期間が生じやすい
• ホルモンの影響:
エストロゲンなどの影響により関節や靱帯が柔らかくなりやすい
• 姿勢や体の使い方のクセ:
内股歩き、片足体重、猫背など、女性に多い姿勢が影響するケースも
つまり、「体の構造的に揺らぎやすい時期」と「使い方のクセ」が重なることで、側弯のリスクが高まるのです。
女性特有の“悩み方”と向き合い方
女性の側弯症では、体型や見た目の左右差に悩む声がとても多いです。
たとえば:
• 「ウエストのくびれ方が左右違う」
• 「スカートが片側だけずれてくる」
• 「背中や肩のラインが片側だけ盛り上がって見える」
• 「ショルダーバックが片側だけ落ちる」
こうした見た目の変化や体型による気づくことは、誰かに相談しづらく、それでいて心の中にずっと引っかかっている悩みになりがちです。
そして人に言われて気づくこともあります。
「痛くないから大丈夫」ではなく、心のモヤモヤを整理することもとても大切では「ないでしょうか。
女性特有の身体のバランス、そして自分の見え方に敏感な時期だからこそ、「見た目」も含めて、本人に寄り添ったケアや声かけが必要になります。
性差をふまえた“やさしいアプローチ”が必要

側弯症は「角度」や「構造」だけでは語れない症状です。
特に女性の場合、以下のような要素を見逃さないことが大切です。
- 骨盤の傾きと生理周期の関係
- バスト・ウエスト・骨格ラインの左右差の見え方
- 自律神経やストレスの関与
- 「自分は普通じゃない」と感じやすいメンタル面の影響
だからこそ、
「女性の体に合った評価とケア」
「不安に共感できる目線」
「決して“我慢して”がんばらない方向性」
そんなスタンスが、側弯症との付き合い方を変えていく鍵になります。
さいごに
「なぜ女性に多いのか?」という疑問は、体の構造や成長の違い、そして日常の使い方のクセまで幅広く関係しています。
でもそれは「女性に合った見方と向き合い方がある」ということでもあります。
側湾症になってしまっていることを受け入れて背骨のカーブだけでなく、その人の悩みに寄り添うことが、本当に必要なケアの第一歩かもしれません。
少しでも良くなる可能性はあるので、諦めないで欲しいです。

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