側弯症は“女性に多い”と言われる理由とは?

側弯症は、特に思春期以降の女性に多く見られると言われています。
実際、脊柱側弯症の有病率は男性よりも女性の方が2〜3倍以上高いとも報告されています。
なぜ女性に多いのかというと、医学的に考えられている要因は以下の通りです
• 成長の急激な変化(特に身長の伸び)
• 骨や筋肉の柔軟性と不安定性
• ホルモンの影響(エストロゲンが関与している可能性)
また、骨格のつくりや関節の可動域の違いからも、女性の方が体のバランスを保ちにくい側面があると言われています。
女性に見られやすい“見た目の変化”や悩み
女性の側弯症では、身体の左右差が気になるという声がよく聞かれます。
特に多いのが…
• 肋骨の出っ張り(服の上からもわかる)
• くびれの非対称
• ウエストラインが片側だけ高くなる
• 背中や肩の盛り上がり
といった“見た目の悩み”。
本人は「姿勢が悪いだけ」と思っていたけれど、実はそれが側弯症のサインだった…というケースも少なくありません。
思春期の体の変化や、女性らしい身体のラインを意識する年頃に起こるからこそ、心の不安やストレスにもつながりやすいことは、しっかり理解しておきたいところです。
性別に関係なく“体の使い方”がカギになる

確かに女性に多い側弯症ですが、重要なのは「性別」よりも体の使い方と生活習慣。
• 片足重心で立つクセ
• カバンを同じ肩ばかりにかける
• 座る姿勢がいつも傾いている
• 体をねじったままの状態で動いている
こうした小さなクセが、長い目で見ると背骨のカーブや姿勢に大きな影響を与えるのです。
だからこそ、男女問わず「今どんなふうに体を使っているのか?」に意識を向けることが、症状の進行を防ぐカギとなります。
さいごに
「側弯症は女性に多い」と言われる背景には、身体の構造や成長スピード、柔らかさなど、さまざまな要因が関係しています。
でも、私たちにできることは“性別を気にする”ことではなく、今の自分の体とどう向き合うか、どんな姿勢や動きを日常でとっているかを見直すこと。
「体が悪いから不調なのではなく、体の使い方が“今の不調”を作っているかもしれない」
そんな気づきが、きっとこれからの体との付き合い方を変えてくれるはずです。

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