「側弯症かも?」と思ったときの最初のステップ

「背中が曲がっている気がする」
「学校の検診で再検査の通知が来た」
そんなとき、多くの方が最初に向かうのが整形外科などの医療機関です。病院では、まず視診や問診を通じて日常の症状や体の使い方のクセなどを確認します。
特に成長期の子どもの場合、学校でのモアレ検査(簡易的な姿勢チェック)から精密検査を勧められることが多いです。
検査の流れとポイント
① 視診(見た目のチェック)
医師が背中や肩の高さ、ウエストライン、肋骨の左右差などを観察します。
「前屈姿勢で背中の盛り上がりがあるかどうか」を見るのもここで確認されます。
② レントゲン検査(X線)
背骨の曲がり具合を測るためのもっとも重要な検査です。
立った姿勢で前後・左右から撮影することが一般的で、
• どの部分が曲がっているのか(胸椎?腰椎?)
• どれくらいの角度があるか(Cobb角)
• S字?C字?どのタイプか?
など、診断や経過観察の基準になります。
③ 診断と説明
レントゲン画像をもとに、「軽度/中等度/高度」かどうかを判断し、経過観察か、治療(コルセットなど)を勧められるかが決まります。
知っておきたい検査の限界と注意点

医療機関での検査は非常に有効ですが、注意したいポイントもあります:
• Cobb角だけで体の使い方までは分からない
• 見た目のゆがみ=痛みや疲れやすさに直結するわけではない
• 「経過観察」と言われても不安が残る方も多い
当院に来られる方の中には、「角度は軽度と診断されたけど、腰痛や肩こりがつらい」と感じている方がたくさんいます。
つまり、“見た目”や“角度”だけではわからない不調が隠れている可能性がある、ということです。
さいごに
数字だけでなく“体の声”にも耳を傾けて欲しいと思います。
側弯症の検査は、進行度や方針を判断するための大切な手がかりです。
ですが、レントゲンや角度の数字だけにとらわれない視点も、今の不調に向き合ううえでとても重要です。
たとえば、
• 「どこが動きづらいのか?」
• 「どんな姿勢や体勢で痛みが出るのか?」
• 「普段の体の使い方にどんなクセがあるのか?」
といった「あなたの体の声」を、丁寧に聞き取ることが、改善の第一歩になることもあります。
検査結果を参考にしつつも、「自分らしい体の整え方」を見つけるヒントを、少しずつ増やしていけると安心につながるかもしれませんね。

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