「うちの子、将来どうなるの?」という不安
学校検診で「脊柱側弯症の疑い」と言われたとき、最初に浮かぶのは「このまま悪化するんじゃないか?」という心配ではないでしょうか。
多くの親御さんが「成長期に進行する」「手術になるかも」という話を聞いて、
将来のことが見えずに不安になっています。
たしかに、側湾症は成長とともに進行する可能性があります。でも、「角度」だけで将来が決まるわけではありません。
よくある誤解のひとつが、「大人になってからではもう何もできない」という思い込み。
でも、実際に施術をしていると、成長が止まってからでも体の使い方を変えることで姿勢や負担のかかり方が改善するケースは少なくありません。
• 股関節の可動域を広げる
• 胸郭(肋骨まわり)の硬さをゆるめる
• 骨盤の傾きを整える
こうしたアプローチにより、「見た目」だけでなく「痛み」や「疲れやすさ」など生活の質が変わることもあります。
ですので、「今さら遅い」とは思わずに、選択肢があることを知ってほしいのです。
親子で一緒に向き合うことが大切
子どもの側湾症で大切なのは「正しい姿勢を強制すること」ではありません。
・痛みがあるかどうか
・動きにくさがあるかどうか
・どこが動きすぎて、どこが動きにくいか
こうしたポイントを丁寧に観察し、子どもの体に合ったサポートをしていくことで、
過度なストレスや不安を避けながら、無理なく改善に向かっていくことができます。
「うちの子の身体、頑張ってるんだな」とまず認めてあげること。
そして、「自分の体は変われるんだ」と子ども自身が感じられる経験を一緒に作っていくことがとても大切です。
「今からでも変われる」と思える関わり方を
側湾症という名前だけに囚われると、「治らない」「手術しかない」という強い言葉に振り回されがちです。
でも、体はもっとシンプルで、正しく使えば反応してくれるものです。
お子さんの姿勢や背骨の角度が気になるときも、「この子の体は、もっとどうすれば良くなるかな?」と少し視点を変えてみるだけで、見えるものが変わってくるかもしれません。
そしてそれは、大人になった後も同じです。
“今の体”から目をそらさずに、じっくり向き合うことが、未来を変える一歩になるのではないでしょうか。
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