最初に感じるのは“痛み”ではないことが多い
側弯症というと「背骨が曲がっている=痛い」と想像されがちですが、実は初期には痛みを伴わないことが多いのが特徴です。
特に子どもや思春期の方では、
• 肩の高さが違う
• ウエストラインの左右差
• スカートがいつも同じ方向に回る
• 背中の片方が盛り上がって見える(特に前かがみ時)
といった見た目の違和感が最初のサインになります。
こうした変化は成長とともに徐々に現れるため、「ただの姿勢のクセ」「成長期だから仕方ない」と見逃されやすいのです。
日常生活での“ちょっとした違和感”に注目を
大人になってからも側弯症に気づかず生活している方もいます。
よく見られる初期の気づきは次のようなものです
• 背もたれに片側だけ肩が当たる
• ブラジャーの肩紐が片方だけ落ちやすい
• 長時間立っていると腰が片方だけ疲れる
• 鏡を見ると左右のウエストラインが違う
• 着ている服のシルエットが崩れる(片側が浮く)
これらは骨のゆがみというより“体の使い方のクセ”の蓄積が現れた状態ともいえます。
違和感が出てきたときに「まだ大丈夫」と放置せず、体からの小さなサインとして受け取ることがとても大切です。
「ゆがみ=悪い」ではない。だからこそ早期の気づきがカギ
側弯症は、“ゆがんでいるから悪い”のではありません。
問題はそのゆがみが進行し、日常動作や内臓機能に影響を与えることにあります。
初期の段階で「ゆがみの傾向」に気づければ、体に無理をかけないような動き方や生活習慣の改善が可能です。
大切なのは「今どんな動き方をしていて」「どこに負担をかけているか」に気づくこと。
その気づきが、将来的な症状の悪化を防ぐ第一歩になります。
さいごに
側弯症は、最初から強い痛みを感じるとは限りません。
だからこそ、最初のサインに気づくことがとても大切です。
「左右の肩の高さが違う気がする…」
「同じ方向にスカートが回る…」
そんな“ちょっとした変化”が、体からの静かなサインかもしれません。
「様子をみる」のではなく、「体の使い方を見直してみる」ことが、側弯症との上手な向き合い方につながります。
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