側湾症かも?背骨のゆがみを感じたら知っておきたい、身体の仕組みと整え方

背中がゆがんでいる?まず気づいてほしい身体のサイン

「なんだか最近、服の肩のラインがズレる」

「鏡で見ると、片側のウエストだけシワができる」

「人から“背中が丸いよ”と言われるけど、自分ではまっすぐのつもり」

 

そんなちょっとした違和感から、実は“側湾症”という背骨のねじれを伴うゆがみが隠れていることもあります。

 

側湾症とは、背骨が左右に湾曲しながら、ねじれの要素も加わる状態。

 

見た目の問題だけでなく、以下のような不調につながることもあるのです。
• 片側の肩こり・背中の張りが慢性的にある

• 呼吸が浅く、疲れやすい

• 首・腰・骨盤の左右差が気になる

• 頭痛や集中力の低下

 

実は、「本人はまっすぐのつもりでも、周囲には曲がって見える」のが側湾症の大きな特徴。

 

その“感覚のズレ”が、姿勢のクセや痛みを長引かせてしまう原因になります。

側湾症の原因と誤解されがちな思い込み

側湾症にはいくつかのタイプがありますが、多く見られるのが「特発性側湾症」です。

 

これは思春期〜成長期にかけて原因がはっきりしないまま進行していくもの。一方、大人になってから気づく「機能性の側湾」も増えてきています。

 

たとえば──

• デスクワークや家事で片側ばかりを使う

• 足を組む、横座り、片足に体重をかけるクセ

• 過去のケガや手術で体のバランスが崩れた

 

これらの“生活のクセ”が重なって、体の片側が引っ張られたり縮こまったりすることで、一見「姿勢が悪いだけ」のように見える側湾症が生まれるのです。

 

注意したいのは、「筋トレや姿勢矯正で治るはず」と思って、反り腰や胸を張る姿勢を意識しすぎること。

 

まっすぐ立っているつもりでも、無理に背筋を伸ばすことで逆に深い部分の筋肉(インナーマッスル)に力が入らず、外側だけで支えるクセが固定されてしまうケースもあります。

側湾症と付き合うために。整えるべき“順番”と身体との向き合い方

では、どうすれば側湾症とうまく向き合えるのでしょうか。

 

ポイントは、「背骨だけを整えようとしないこと」。

 

実は背骨の動きには、足・骨盤・肋骨・肩甲骨といった、全身の連動が深く関係しています。

 

たとえば

• 骨盤の左右差があると、背骨がその上でバランスを取ろうと曲がる

• 足の指がうまく使えていないと、体の土台が不安定に

• 肋骨の動きが制限されていると、呼吸も浅くなり姿勢維持が難しくなる

 

つまり、まずは自分の体がどこでバランスを崩しているかに気づくことが第一歩です。

 

そのうえで、“土台→中心→末端”という順で身体を整えていくことが、結果的に自然な姿勢を取り戻す近道になります。

 

また、側湾症は“見た目の真っすぐさ”よりも、“快適に動ける身体かどうか”が大切。

 

たとえ背骨のカーブが残っていても、痛みなく暮らせる人もたくさんいます。

さいごに

身体の声に、やさしく気づいていく。

 

「背中がゆがんでる」と聞くと、ネガティブな印象を持ちがちですが、実は身体はいつも一生懸命バランスを取ろうとしているんです。

 

だからこそ、無理に“良い姿勢”を作ろうとするよりも、「今の体、ちょっと頑張りすぎてないかな?」「私の足元、ちゃんと使えてるかな?」と問いかけてみることが、いちばんのケアになります。

 

ゆがみは“クセの積み重ね”。

 

少しずつほどきながら、自分の体と仲直りしていくようなイメージで、これからの毎日を過ごしてみてくださいね。

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