「側湾症=背骨の問題」とは限らない?
学校検診や病院で「側湾症」と言われたとき、多くの人が「背骨が歪んでいるんだ」と思います。
でも、実際に身体を見させてもらうと、歪んでいるのは背骨だけではないことが多いんです。
側湾症は、例えるなら「タオルをねじった状態」。
骨盤・肋骨・背骨がそれぞれ違う方向に引っ張られて、ねじれた結果、背骨が“S字”や“C字”のように見えているだけかもしれません。
レントゲンだけではわからない「動き」と「つながり」
病院で診断に使われるのはレントゲン画像。そこでは「Cobb角」という背骨の角度が注目されます。
けれど、その角度だけでは“体がどのように使われているか”は見えてきません。
例えば私たちは、
• 骨盤の傾き
• 股関節の動き方
• 胸椎~腰椎の“境目”の硬さ
• 呼吸に伴う肋骨の動き
• お尻の左右の使い方
など、体をパーツではなく“連動”として捉えて評価しています。
レントゲンでは見えない「どこが硬く、どこが動きすぎているか」を把握することで、その方に合った施術の方向性が見えてきます。
「本当に困っていること」は、見た目より“生活の中の不安”
患者さんから実際に多く聞く声は、こういったものです。
• 「片方のズボンが上がりにくい」
• 「いつも同じ肩にバッグが当たる」
• 「服を着たときに後ろ姿が気になる」
• 「姿勢が悪いと親に言われて自信がない」
• 「手術しかないって言われたけど不安…」
どれも“角度”や“診断名”では計れない悩みです。でも、日常生活に直結する、ものすごく大切な声だと思っています。
だからこそ、「手術するしかない」と言われて落ち込んでいる人にも、「動き方・使い方を見直すことで変わる部分がある」と伝えたいんです。
さいごに
あきらめる前に、“体にやさしい使い方”を考えてみませんか?
「側湾症」と聞くと、不安や将来への心配がよぎるかもしれません。
でも、見た目の角度や名前にとらわれすぎず、“今の体の動き方”を丁寧に見直すことで、日常の不安や症状が変わってくることは、少なくありません。
こんな風に問いかけてみてください
「私は体のどこを無意識にがんばらせているんだろう?」
「自分にとって、ラクな立ち方や歩き方って、どんな感じだろう?」
あなたの体は、あなたが長年頑張ってきた証です。
だからこそ、「整える」というのは“治す”のではなく“やさしく向き合い直すこと”だと、私は考えています。
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