症例報告:53歳男性・頚椎ヘルニアによる右肩・肩甲骨・腕の痛みとしびれの改善事例

【患者様の背景と主訴】

53歳男性。右肩・右肩甲骨・右腕に強い痛みとしびれが走り、日常生活に大きな支障が出ている状態。

病院では「頚椎5番のヘルニア」と診断
• 痛み止めの薬や注射
• 首のコルセットの装着

を指示されましたが、改善が見られず、次第に 背中が丸まって反らすことができない 状態に。

また、斜角筋(首の前側)を押すとしびれが走り、首を反らす運動をするのが怖い という強い恐怖感も抱いていました。

【当院での施術内容とアプローチ】

初回カウンセリングと全身評価の結果、以下の問題を特定しました。

 

• 頚椎のバランスの崩れ(特に5番周辺の負担が強い)
• 斜角筋の過緊張と神経圧迫(腕へのしびれに関与)
• 胸椎(背中)の可動域低下(背中を反らせない原因)
• 肩甲骨周囲の筋膜の癒着(腕の動きの制限)

これらの問題を解決するため、以下の施術を行いました。

 

1. 頚椎の調整と筋膜リリース
• 頚椎周囲のバランスを整え、負担を分散させる ことで痛みを軽減。
• 斜角筋や胸鎖乳突筋などの緊張を緩め、神経の圧迫を解消。

 

2. 胸椎と肩甲骨の可動域改善
• 背中が丸まり、反らすことができない状態を改善するため、胸椎の調整を実施。
• 肩甲骨周囲の筋膜の癒着を取り、腕の可動域を広げる。

 

3.頚椎の調整から脳脊髄液の循環の改善
・頚椎から頭蓋骨の調整を入れることが疲労の回復過程も改善させる

 

4. 動作改善とセルフケア指導
• 恐怖感を減らしながら、少しずつ首を反らせる運動を指導。
• 「安全にできる動作」を覚えてもらい、無理なく首の動きを取り戻す。

【施術経過と結果】

• 1ヶ月目: 施術後、首の可動域が改善し始め、斜角筋の緊張が少しずつ緩和。しびれの頻度が減少。
• 3ヶ月目: 首を反らす動作への恐怖感が軽減し、日常生活の中で「動かせる感覚」が戻る。
• 6ヶ月目: 右肩・肩甲骨・腕の痛みがほぼ消失し、首を動かすことへの不安がなくなる。

現在は月1回の施術を行い首・背中の状態を維持しながら、快適な生活を送られています。

【最後に】

首のヘルニアによる痛みやしびれは、「動かさないことが正解」と思ってしまいがちですが、実は適切なアプローチで根本改善が可能です。

• 「病院で薬や注射を受けても良くならない」
• 「首を動かすのが怖くなっている」
• 「肩や腕への痛みが長引いている」

このような症状でお悩みの方は、一度ご相談ください。適切な調整と動作改善により、体のバランスを整え健康な状態へ導くお手伝いをさせていただきます。

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