症例報告:54歳女性・腰椎すべり症と多部位の痛みの改善事例

患者様の背景

•年齢・性別: 54歳・女性
•主訴: 股関節痛、腰痛、膝痛、右足首や膝外側の痛み、立ち上がりや歩行時の痛み

 

症状の特徴:
•朝起きた時からの腰痛
•動作や神経痛のようなズキッとした痛み
•既往歴: 整形外科で「腰椎すべり症」と診断。

 

ストレッチ指導や薬物療法(痛み止め、ビタミン剤)を受けるも改善せず。医師から手術を提案されるが、手術を避けたい意向で当院に来院。

当院での施術と見立て

1.初回のカウンセリングと評価:
•痛みの箇所と程度を詳細に把握し、体の歪みや筋肉の緊張を検査。

•特に腰椎、股関節、膝関節、足首の可動域制限とバランスの乱れに着目。

体幹部の筋出力低下から不安定を確認し動作の開始時にふらつきあり。
背骨の捻れや動いていない背骨の場所を特定。

 

2.施術のアプローチ:
•全身のバランス調整: 骨盤から股関節と脊椎の調整を中心に施術。

•筋膜リリース: 股関節や膝周辺の筋肉の緊張を緩め、血流を改善。

•神経への負担軽減:神経の圧迫を緩和。
•セルフケア指導: 自宅で行える簡単なストレッチや姿勢改善方法を提案。

 

3.施術のポイント:
•多部位の痛みがある場合も、原因を特定し、個別にアプローチ。
•患者様の「手術をしたくない」という意向を尊重し、無理のない施術計画を立案。

施術経過と結果

1ヶ月目:痛みはあまり変化が出ず、日常動作でも朝の起床時の痛みが和らぐ。

 

2ヶ月目: 立ち上がりや歩行時の痛みが改善し始め、膝外側や足首の痛みも緩和。

 

4ヶ月目: 症状が全体的に軽快し、日常生活の動作がスムーズになる。

 

12ヶ月目: 痛みがほとんどなくなり、趣味や外出も楽しめるように。以降は再発予防のため月1回の通院を継続。

 

最後に

神経痛のような症状がある場合、神経の阻害をしているのは神経と並走している血流障害です。血流障害があることで神経の伝達不良から神経痛が出たり、痺れが出たりもします。

 

鋭い痛みと鈍い痛みでは「痛みを引き起こしている過程」が違うので考察が大切でした。
今回の症例もとても多くのことを学び、やりがいのある身体でした。

 

私は健康を単なる身体的な状態ではなく、生活の質や人生全体の幸福度を高める要素として捉えています。

本日もありがとうございました。

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