その足のクセが膝の負担に?外反母趾・階段・正座から見える“膝のねじれ”の真実

「階段がつらい」「正座ができない」「外反母趾が気になる」

 

一見バラバラの悩みに見えますが、実はそれらには“ある共通点”があります。

それは… 「膝のねじれ」。

外反母趾と膝の関係

「足の親指が曲がってきて、歩くと痛い」

 

多くの方が悩む外反母趾ですが、実は膝や股関節にも深く関係しているって知っていましたか?

 

外反母趾がある人に起きやすい体の変化

• 足の内側(親指側)が使えず、重心が外側にズレる

• 体のバランスを取るため、膝が内側に入りやすくなる(ニーイン)

• 結果として膝がねじれて、膝関節に痛みが出る

つまり、足のトラブルが“膝のねじれ”をつくり出すんです。

階段がつらい人が気づかない「膝のねじれ」

「平地は歩けるけど、階段だけつらいんです…」

これもよくあるご相談です。

 

実は、階段では“膝のねじれ”が強く現れやすいんです。

 

その理由

• 膝を深く曲げると、膝のお皿がねじれ方向に引っ張られる

• 足首や股関節が硬いと、膝が代償動作として内側にズレる

• 結果、膝の内側や裏側に痛み・違和感が出る

 

特に「体重をかけたときに痛い」という場合は、関節の“ねじれ方向の圧”に体が耐えられない状態になっています。

正座ができないのは、膝だけの問題じゃない?

「膝が痛くて正座ができない」「膝がつまって曲がらない」という方の多くも、実は膝そのものが原因ではないことがあります。

 

こんな場所が影響しています

• 股関節の前側が硬く、膝を深く曲げると代償が起こる

• 足首(特に背屈)が制限され、膝が“押し戻される”

• 太ももの筋肉の柔軟性がなく、膝の可動域が制限されている

 

つまり、正座は「膝・股関節・足首」が協調して動く“全身運動”。

膝だけをストレッチしても変化しないのはそのためです。

じゃあどうすればいいの?

足の使い方を見直す

→ 外反母趾の方は、足指を開く/つかむ/押す感覚を日常で意識するだけでも違います。

 

階段は“膝から曲げる”のではなく、“股関節からたたむ”ように

→ 膝が前に出すぎないことを意識して昇降するだけでも負担減

 

正座がしにくい人は、股関節・足首の可動性チェック

→ どこが制限されているかを知るだけで動かし方が変わってきます

 

今日からできる体の使い方のヒント
• 信号待ちのとき、足の親指で地面を押すように立ってみる

• 椅子から立つとき、膝より股関節を深くたたむ意識を持つ

さいごに

「足元の小さなクセが、膝の痛みや不調につながることもあるんです」

 

外反母趾、階段の痛み、正座のしづらさ。

それぞれ別々の悩みのように感じても、実は“膝のねじれ”や“体の連動”という共通のテーマが隠れていることがあります。

 

年齢や症状の名前だけで「もう仕方がない」とあきらめる前に、「今の体の使い方って、自分の体にやさしいかな?」「本当は、どこを頑張らせすぎてるのかな?」

 

そんなふうに、自分の体に一度やさしく問いかけてみるだけでも、今日からの体との向き合い方が変わってくるかもしれません。

膝痛・変形性膝関節症について詳しくはこちら

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