72歳男性|膝の痛みから始まり全身の疲労感と不調が重なる症例

 

 

【はじめに】

「膝の痛みが気になっていたら、いつの間にか腰や肩、背中までつらくなってきた」
そんな“体全体がしんどい”という状態に心当たりはありませんか?

今回は、40年前の事故歴を持ち、左膝の痛みをきっかけに全身の疲労感を抱える72歳男性の症例をご紹介します。

 

患者様の背景と主訴

• 年齢・性別:72歳・男性

主訴
・左膝の痛み(歩き始めや立ち上がる時、伸ばす動作で痛む)
・背中・腰・肩の重だるさと疲労感
・仕事で重い荷物を運ぶことが多く、作業後に痛みが強まる
・じっとしていると膝が痛くなることもあり、不意に“グキッ”となる不安定感がある
・朝が特につらく、休日の翌日は少し楽

 

既往歴・これまでの対処
・約40年前に交通事故によるむち打ち経験あり
・自宅でラジオ体操などを継続
・体がしんどい時にマッサージ等の経験あり
・整形外科などでの明確な治療歴はなし

 

当院での評価と見立て

 

膝の痛みは「関節自体」だけが原因ではない
• 膝だけでなく骨盤・股関節・足首の連動不良が強く、膝に負担が集中
• 「長年の身体の使い方(仕事による偏り・片足重心など)」により筋膜の癒着と歪みが慢性化

 

背中・腰・肩のしんどさは「代償動作」によるもの
• 膝が痛いために無意識に上半身が庇うように動き、背中や腰、肩に過剰な負担
• 特に立ち上がり時の踏ん張りが効かないことで体幹が緊張し続けている

施術アプローチ

1. 膝関節とその周辺の調整
→ 大腿四頭筋・膝裏・膝蓋下脂肪体の筋膜リリースと関節調整で痛みの軽減を図る

2. 足首〜股関節〜骨盤の連動回復
→ 足元からの安定性を出すことで、立ち上がりや歩行をスムーズに

3. 背骨・肩・体幹の可動性回復
→ 腰や背中の過緊張を緩めることで「全身が重い」状態の改善

4. 仕事に合わせた疲労回復とケア方法の指導
→ お風呂やセルフストレッチ、仕事後のケア方法を生活リズムに合わせてご提案

5. 過去のむち打ち歴にも配慮した首・頭部のバランス調整
→ 自律神経の緊張や回復力の低下にもアプローチ

 

【施術経過と結果】
• 1ヶ月目:
→ 歩き始めの痛みが軽減し、仕事終わりの疲れもやや楽に。膝の“グキッ”とする感じが減少。

• 3ヶ月目:
→ 朝の動き出しがスムーズになり、背中や肩の重だるさが軽減。立ち上がりも安定。

• 6ヶ月目:
→ 重い荷物を持っても痛みが残りにくくなり、「休日明けが楽になった」と実感。月1回のメンテナンス施術に移行中。

 

最後に

膝の痛みは放っておくと、日常の動作や他の部位への負担を生み、全身の不調へとつながってしまいます。

今回の患者様のように、膝をかばうことで腰や肩、背中にまで負担が広がるケースは少なくありません。

 

和歌山スマイル整体院では、身体全体のバランスを整え、自然治癒力を引き出す施術を大切にしています。

 

「どこに行っても良くならない」「年齢のせいかも」と感じている方でも、丁寧な検査と一人ひとりに合わせた施術で改善の道筋を一緒に見つけていけます。

 

長年の不調でお悩みの方も、ぜひ一度ご相談ください。
「笑って楽しめる毎日」を取り戻すお手伝いができれば嬉しいです。

膝痛・変形性膝関節症について詳しくはこちら

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