58歳女性|歩けないほどの膝の痛みと足首の硬さの改善事例

【はじめに】

「立ち上がる瞬間にズキッとくる膝の痛み」「歩けなくなるほどのつらさ」
整形外科の治療や湿布・サポーターだけではなかなか改善せず、不安な日々を過ごしていませんか?

今回は、膝の痛みが悪化し、歩くのも難しくなった58歳女性の症例をご紹介します。

患者様の背景と主訴

• 年齢・性別:58歳・女性

主訴
・2023年夏頃から右膝に痛みが出始め、9月下旬には悪化
・仕事中や歩行時、立ち上がる時、座る時に強い痛み
・2週間前からは歩行困難になるほどの症状
・足首の外側も硬く、動かしにくさを感じる

 

これまでの対処
・整形外科でステロイド注射、痛み止め、湿布を処方
・サポーターの使用
・お風呂で膝を温めるセルフケアを継続

当院での評価と見立て

膝だけでなく足首や股関節との連動不良が原因
• 膝の痛みそのものは筋膜や滑液包、靭帯への負担によるもの
• 足首の外側が硬くなっていることで、着地時に足首がうまく使えず膝に集中負荷
• また、股関節や骨盤の不安定さから、歩行時の膝のねじれが起きていた

 

関節の「使い方のクセ」による悪循環
• 痛みを避ける動作を無意識に繰り返すことで、さらに膝周囲の癒着や緊張が強まる
• 歩けなくなる直前まで頑張っていたため、炎症と動作エラーの複合的悪化がみられた

施術アプローチ

1. 膝関節周囲の筋膜リリースと滑走改善
→ 内側広筋・膝蓋下脂肪体などを中心に癒着を解消し、動作の滑らかさを回復

 

2. 足首・足趾の可動域改善と動作トレーニング
→ 足首の硬さを緩め、正しい着地動作を取り戻す運動指導

 

3. 股関節〜骨盤の連動性の再構築
→ 立ち上がり・座る・歩くなどの“膝に頼らない動作”を実現するための全身調整

 

4. 自律神経の調整と循環促進
→ 慢性的な痛みによる緊張を和らげるため、刺さない鍼で自律神経にアプローチ

 

5. 日常動作とセルフケアの指導
→ 痛みを悪化させない立ち方や歩き方を運動療法にて行う

施術経過と結果

• 1ヶ月目:
→ 歩き始めの痛みが軽減し、短距離での歩行が可能に。足首の硬さも改善傾向。

 

• 3ヶ月目:
→ 階段の上り下りがゆっくりできるようになり、仕事中の立ち座りもスムーズに。

 

• 6ヶ月目:
→ 長時間の歩行が可能になり、痛みを気にせず過ごせる日が増える。
現在は月1回のメンテナンスで再発予防と姿勢維持を継続中。

膝痛・変形性膝関節症について詳しくはこちら

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