症例報告:70歳女性・変形性膝関節症による右膝の激痛と可動域制限の改善事例

はじめに

「膝の痛みで階段が怖い」「寝返りでも目が覚めてしまう」「ヒアルロン酸注射を続けてもよくならない」

 

このような状態でご来院された70歳女性の症例をご紹介します。

 

10年以上、両膝の変形性膝関節症に悩み、激痛と動作の不安で日常生活に大きな支障をきたしていた方が、身体全体のバランスを整えることで痛みが軽減し、睡眠や階段の動作が改善した症例です。

患者様の背景と主訴

• 70歳女性
• 主訴:右膝の強い痛み(初期は激痛)、膝の曲がりの悪さ
• 左膝は10年前から症状あり
• 寝返りで痛みが出て睡眠不足、階段の下りが不安
• 座っていると楽だが、立ち上がりや歩行が困難

これまでの対処

• 太ももやふくらはぎの筋力をつけるための運動・ストレッチを継続
• 鍼灸院に週2回、5〜6年通院 → 料金システム変更により通院困難に
• 整形外科でヒアルロン酸注射を2週間に1回受けていたが改善せず

当院での評価と考え方

初回のカウンセリング・検査から分かったこと:
• 膝関節のねじれ・可動域制限・関節の不安定性が強く、筋肉でかばいながら生活している状態
• 骨盤・股関節・足首との連動が崩れ、膝に集中して負担がかかっていた
• 夜間痛の原因には、筋膜の癒着や神経の過敏性、自律神経の乱れも関係
• 「痛みの原因=膝だけではない」ことを患者様にご説明し、根本改善に向けた方針を共有

施術やアプローチ

1. 筋膜リリースと膝の可動域改善
→ 大腿部・ふくらはぎ・膝窩部の癒着を剥がし、関節の動きを回復

 

2. 股関節・骨盤の調整
→ 膝の負担を分散するため、骨盤・股関節の動きと連動性を改善

 

3. 歩行・立ち上がりの動作指導
→ 「正しい順番で動かす」ことを再学習。膝がねじれない歩き方へ

 

4. セルフケアと夜間の対処法
→ 睡眠時のポジション調整・膝周りの緩め方・日中のストレッチを指導

 

【施術経過】
• 1ヶ月目:寝返りの痛みが軽減し、夜間に起きる頻度が減少
• 3ヶ月目:階段下り時の不安が減り、「手すりを使えば下りられる」ように
• 6ヶ月目:膝の曲がりも改善し、日常生活の中で痛みを気にする場面が減少
→ 現在は月1回のメンテナンス通院で安定した状態を維持中

さいごごに

変形性膝関節症の痛みは、ただの「年齢のせい」ではありません。

 

「膝の構造+身体全体のバランス」が崩れていることが、長引く痛みの根本にあります。

 

和歌山スマイル整体院では、筋膜・関節・動作をトータルで整えることで、自然治癒力を引き出し、「寝たら治る身体」を目指しています。

 

病院や鍼灸で限界を感じている方も、ぜひ一度ご相談ください。

膝痛・変形性膝関節症について詳しくはこちら

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