「パッと立てない…」膝が真っ直ぐ伸びないときに考えたい“体の使い方” 

それ、年齢のせいだけじゃないかもしれません

「座っていて立ち上がるとき、膝が伸びなくてすぐに歩き出せない…」

 

そんな経験をお持ちの方は少なくありません。特に変形性膝関節症と診断された方や、ヒアルロン酸注射を続けている方の中には「もうこれは仕方がない」とあきらめてしまっている方もいます。

 

でも、もしかするとそれは 膝以外の場所 が関係しているかもしれません。

立ち上がりの瞬間に何が起きているのか

椅子や畳から立ち上がるときに膝がスムーズに伸びないのは、実は「膝の動き」だけでなく、

• 股関節の可動域の問題

• 太ももの筋肉の緊張

• 足首の柔軟性不足

• 骨盤の傾き

といった 体全体の連動不足 が関係していることが多いのです。

 

特に長時間座っていたあとは、関節の周囲がこわばりやすく、筋肉や筋膜の張力のアンバランスが膝に集中します。

 

その結果、「立とうとした瞬間にグッと膝が伸びない」「ピンと張って痛む」という現象が起こります。

「パッと立てない」動き方のクセ

あなたは立ち上がるとき、こんなクセはありませんか?

• 膝を伸ばす前に腰だけで先に動こうとする

• 足を真下ではなく前に出して立とうとする

• 片足に重心を偏らせて立ち上がる

これらのクセは、膝に余計な負担をかけたり、本来使うべき筋肉を使えなくなってしまう原因に。

 

特に「太もも前側(大腿四頭筋)」ばかりが頑張ってしまうことで、膝を引っ張ってしまう力が強く働き、「膝の伸びきらなさ」や「立ち上がりの痛み」につながってしまいます。

「痛くても体を動かしていた」という習慣がヒントになる

今回のケースのように、痛みを感じつつも ヨガや体操などを習慣的に続けていた方 は、実は回復のヒントを多く持っています。

 

それは、自分の体と向き合う“感覚”が育っているということ。

 

ただし、痛い部分だけをストレッチしたり、強く伸ばそうとすることでかえって悪化させてしまうこともあります。

 

「体の軸を整えるように動かす」

「ゆるめる・整える・動かすを順番に行う」

 

そんな視点で、日々の体操やストレッチを見直すだけでも、膝の動き出しが変わってくることがあります。

ゆるやかに変化を起こすためのヒント

すぐに立ち上がれない、という不安があると日常の動作も億劫になりますよね。

 

でも、「しっかり立つ」「歩き出す」動きは、身体全体のバランスを整えるきっかけにもなります。

 

こんなことから始めてみてはいかがでしょうか?
• 立ち上がる前に、かかとを軽く踏んで膝を意識する

• 先にお尻を少し持ち上げて、骨盤を立てる動作を意識する

• 無理に早く立とうとせず、2段階で立ち上がる

 

少しの工夫で、「膝がスムーズに伸びる感覚」が掴めることがあります。

さいごに

膝の痛みや違和感に悩んでいても、「歩けてはいるし」「注射もしてるし」と様子を見続けている方も多いかもしれません。

 

でも、「パッと立ち上がれない」「膝が真っ直ぐ伸びない」そんな小さなサインは、今の体の使い方に負担がかかっている証拠でもあります。

 

立ち上がる瞬間に感じる違和感をきっかけに、

「どうやって動こうとしているか?」

「どこに負担が集中しているか?」

そんな視点を持つだけで、日常の動作が変わり、膝の感じ方も変わってくるかもしれません。

膝痛・変形性膝関節症について詳しくはこちら

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