「膝の痛みがよくなっても、また繰り返す…“本当の原因”は意外なところにあるかも?」

 

まとめ:

 

「また膝が痛くなってきた…」

 

3年前にも同じような痛みで病院や整体に通い、「一度はよくなった」と感じたのに、最近また痛みがぶり返している。

 

そんなご相談を受けることがよくあります。

 

今回の例は46歳の女性。

介護のお仕事をされていて、車の運転中・仰向けで寝るとき・仕事中に右膝の痛みを感じるとのこと。

 

サポーターや歩き方にも気をつけていて、以前は整体にも通って改善した時期があったそうです。

 

でも今、また同じ痛みが出てきた…。

 

このように、良くなったと思った膝の痛みが“繰り返される”のには理由があります。

痛みが戻ってくるのは「膝以外の負担」が残っているから

膝に痛みがあると、どうしても「膝そのもの」に原因があるように思えます。

 

でも実際には、膝に出ている症状は“結果”であって、“原因”ではないことが多いのです。

 

たとえば

• 股関節の動きが悪い

• 骨盤のバランスが崩れている

• 足首の可動域が狭くなっている

• 体重が左右どちらかに偏ってかかっている

 

こうした“体の使い方のクセ”により、膝だけをケアして一時的に良くなっても、時間とともにまた同じ場所に負担がかかるのです。

痛みが出るタイミングにヒントがある

今回のケースでも、
• 車の運転

• 仰向けで寝ているとき

• 介護の仕事中(立ったりしゃがんだり)

など、特定の姿勢や動作で痛みが出ているのが特徴です。

 

これは、膝が動いていない時ではなく、「姿勢が固定されていたり、繰り返しの負担がかかっている時」に痛みが現れているということ。

 

つまり、問題は“筋肉や関節がきちんと動いていない・支えられていない”ということにあります。

通院をやめたあとに痛みが戻る理由

整体やリハビリで一度改善したのに、通院をやめたらまた痛みが出てしまう。

 

これもよくあるケースです。

 

施術を受けて「楽になった」と感じた後、体の使い方や姿勢が変わらなければ、また元に戻る可能性があります。

たとえるなら、

「傾いた家に家具を並べ直しても、家そのものが傾いたままならまた崩れてしまう」ようなもの。

 

大切なのは、その痛みが出るきっかけになる「間違った動かし方」と「正しい動かし方」両方のバランスを整えることです。

自分の体に聞いてみてほしい“2つの問い”

膝の痛みが繰り返すとき、次のように考えてみてください。

・今の体の使い方、私の体にとって正しいだろうか?

・痛みが出ている膝以外に、がんばりすぎている場所はないだろうか?

 

この問いをもとに、

• 股関節はしっかり動いているか?

• 足裏の感覚は偏っていないか?

• 肩や背中が固まっていないか?

といった体全体の連動に目を向けていくと、意外と「ここが原因だったのか!」という発見につながります。

さいごに

繰り返す膝の痛み、その背景には、“膝以外の場所がうまく使えていない”という体からのサインが隠れていることがあります。

 

「どこが悪いか」ではなく、「どこが助けられていないか」という視点を持つことで、膝への負担はぐっと減るかもしれません。

 

今までの経験や通院歴を否定するのではなく、その先にある“体の使い方”に目を向けていく。
それが、再発を防ぎ、より快適な毎日への一歩になるはずです。

膝痛・変形性膝関節症について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

和歌山スマイル整骨院・整体院