膝の上が痛いのは“水がたまるから”だけじゃない?立ち上がりのたびに気になる痛みの正体

 

 

 

 

 

まとめ:

 

「また膝が痛くなってきた…」そんなとき、何が起こっている?

一度落ち着いていたはずの膝の痛み。

 

それが季節の変わり目や、日常のちょっとした動作の中で「また出てきた」と感じる方は少なくありません。

 

今回のように、
• 3~4年前に痛み → 一度改善 → また再発

• 特に「立ち上がり動作」でズキッとくる

• 整形外科では「水がたまっている」と診断された

という場合、膝関節そのものの問題だけでなく、“周囲の動き”にも目を向ける必要があります。

「水がたまっている」と言われたらどう受け止める?

まず多くの方が心配されるのが、「膝に水がたまっている」と言われたときの不安です。

 

でも、水がたまる=異常なこと、ではありません。

 

膝関節に水(関節液)がたまるのは、体が“炎症を抑えようとする自己防衛反応”であり、それ自体が悪いわけではないのです。

 

ただし、

• 何度も繰り返す

• 痛みが引かない

• ヒアルロン酸や湿布でも変わらない

という場合は、「なぜ膝に負担が集中しているのか?」という視点で原因を探っていく必要があります。

膝の“上が痛い”人の特徴的な動きとは?

膝の上の痛みを訴える方に共通するのは、

 

• 立ち上がるときに力を入れすぎている
• 太ももの前側(大腿四頭筋)ばかり使っている
• 骨盤や股関節の動きがうまく使えていない

という“使い方のアンバランス”です。

 

たとえば、イスから立ち上がるときに、「どっこいしょ」と前に重心を移して太ももにグッと力を入れて立ち上がる。

 

という動きが習慣になっている方は、膝の上にある滑液包や腱に繰り返し負担がかかりやすいのです。

なぜ悪化しやすい?

「去年の夏からまた痛くなった」というように、痛みの再発に季節のタイミングが関係していることもあります。

 

夏は暑さや湿気で体がむくみやすくなり、血流やリンパの流れが滞りやすくなるため、関節周囲の圧が高まって炎症を起こしやすい傾向があります。

 

また、冷房や室内外の温度差で体が冷えて筋肉が硬くなることも、関節の動きに影響します。

じゃあ、どうすればいい?

膝の水や痛みを繰り返さないために見直したいのは、「膝ばかりに頼らない体の使い方」。

 

具体的には
• 立ち上がるときに骨盤から起こす意識

• 太ももだけでなく、お尻や股関節を使う練習

• 足裏でしっかり床をとらえる意識

 

このように、動作を“膝以外”の関節と連動させることで、膝への負担が大幅に減ることがあります。

サポーターや注射に頼りすぎず、自分の体に問いかける

サポーターやヒアルロン酸注射は“サポート”としてとても大切です。

 

けれど、根本的な改善のためには、

 

「なぜ膝に水がたまってしまうのか?」

「なぜ立ち上がると痛いのか?」

という問いを持つことがとても大切。

 

これは医療的な治療だけでなく、ご自身の動き方・習慣を見直すことができる唯一の機会かもしれません。

さいごに

「膝は、あなたの“頑張りすぎ”を黙って受け止めているのかもしれません」

 

膝の上の痛みや水がたまる不安。

 

それは年齢や体重だけのせいではなく、長年の体の使い方の積み重ねかもしれません。

• 「いつも立ち上がるとき、どこに力を入れているかな?」

• 「歩くとき、足裏のどこで地面を踏んでいるかな?」

そんな小さな問いかけが、体への優しさにつながります。

 

今の自分の体を責めずに、やさしく整えていく道を見つけていきましょう。

膝痛・変形性膝関節症について詳しくはこちら

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