「夜中の膝の痛み」や「階段の下りがつらい」変形性膝関節症の方に多い“ある使い方のクセ”とは?

「夜中に膝がズキズキ」「階段が怖い」…膝の痛みがつらいとき

「寝ているときに膝が痛くて目が覚める」
「階段の下りは手すりなしでは不安」
「サポーターで安心はするけど、動きにくい」

 

そんな悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

 

特に70代以降の方で、変形性膝関節症と診断された方には、夜間の痛み・階段動作・正座ができないという声がよく聞かれます。

 

実はこのような方には、ある“体の使い方のクセ”が共通していることが多いのです。

変形性膝関節症の方に多い「あるクセ」とは?

1、階段の下りで膝が「前に出すぎている」

 

膝を曲げたまま下りる動作は、膝前面に圧が集中する体の使い方になっています。

 

筋力が弱っていると、支えるのが難しく、痛みや不安感につながります。

 

膝ではなく「股関節」を引いて下りるようにすると、膝への負担は大きく減らせます。

 

2、 夜間痛の背景には「膝を伸ばしきれていない」姿勢も

 

寝ている間、無意識に膝を曲げたままにしていませんか?実はこれ、膝裏や太ももの緊張を高めてしまう原因に。

 

夜間痛がある方は、寝る前に「膝裏」を軽く伸ばす・温めるなどの工夫で、痛みを軽減できるケースがあります。

 

3、正座できないから「浅く腰かける」クセ

 

膝が曲がらないからといって、浅く腰かけるクセがあると、太ももや膝に常に力が入ってしまい、余計に疲れる原因になります。

 

椅子にしっかり腰を下ろし、足裏を床につけた姿勢を基本にしましょう。

サポーターが「安心」と「不自由」の両方になることも

「サポーターをすると安心する」とおっしゃる方も多いですが、同時に「歩きづらくなる」「動かしにくくなる」と感じている方もいます。

 

それは、サポーターが“守ってくれる一方で、筋肉の動きを止めてしまう”から。

 

少し補ってくれますが、直してくれているわけではない。

 

外すことで不安になる場合は、
・ 動き出しだけ着けておく
・ 必要な時だけ使う

など“頼りすぎない付き合い方”をおすすめしま

さいごに

「膝を守る」のは、痛い時だけじゃない。

変形性膝関節症でつらいのは、痛みがあること以上に「動きが制限されること」かもしれません。

 

でも、「今の膝にやさしい動き方」を身につけていくことで、少しずつ“ラクに動ける日常”を取り戻すこともできるのです。

 

膝は、毎日がんばってくれている関節です。

 

だからこそ、
• 階段では膝より股関節を意識して動く
• 夜間痛には姿勢やケアを見直してみる
• サポーターは「補うことはしてくれるが、治してくれているものではない」

 

そんなふうに、今の膝と少し仲良くなれる工夫を取り入れてみてください。

 

無理せず、焦らず、ご自身のペースで「できること」から始めていけますように。

膝痛・変形性膝関節症について詳しくはこちら

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