57歳男性|右膝・足裏の痛みと左手のしびれの改善事例

【はじめに】

「膝の裏や足裏が痛くて踏ん張れない」「立ち上がる瞬間や歩き始めがつらい」
こうした症状は、膝単体の問題ではなく、体のバランスや全身の使い方に原因があることが少なくありません。

今回は、右膝・足裏の痛みと、最近悪化した左手のしびれに悩まされていた57歳男性の症例をご紹介します。

患者様の背景と主訴

• 年齢・性別:57歳・男性
• 主訴:
• 右膝と膝裏、足裏の痛み(2〜3年前から)
• 歩行中、立ち上がり、歩き始め、トラックから降りた後などで強く痛む
• クラッチ操作時に右脚が痛く、仕事に支障が出ている
• 夜、仰向けで寝ていても膝が痛む
• 左手にしびれあり(1ヶ月前から悪化)
• これまでの対処:
• 整形外科でヒアルロン酸注射、痛み止め処方、牽引治療
• 以前はリハビリに通っていたが、ここ1年は通っていない
• セルフケアは特に行っていない

当院での評価と見立て

下半身:膝・足部の筋膜癒着と連動不良

 

• 膝裏の筋膜の癒着と、足裏〜ふくらはぎの柔軟性低下により、「踏ん張る」「押し出す」動きが不安定

• 足裏に負担がかかり、歩き始めの一歩目に強い痛み

 

上半身:肩甲帯・頚椎の硬さによる神経圧迫

• 左手のしびれは、肩甲骨まわりの筋膜の固さや、首の前側(斜角筋)の圧迫による神経症状と判断

施術アプローチ

1. 右膝裏・足底の筋膜リリースと滑走改善
→ 足裏からふくらはぎまでをつなぐラインを整え、歩行時の着地〜蹴り出しをスムーズに

 

2. 股関節と足部の連動性調整
→ クラッチ操作・階段昇降・歩行動作に必要な動きの再学習

 

3. 頚部〜肩甲骨のバランス調整と神経へのアプローチ
→ 左手のしびれに関連する頚椎の可動域や、神経の通り道(斜角筋・小胸筋など)を解放

 

4. 日常動作の改善とセルフケア指導
→ 長時間運転や立ち仕事での膝への負担軽減法・朝のストレッチを指導

施術経過と結果

• 1ヶ月目
→ 右膝の歩行時の痛みが軽減し、足裏のつっぱり感が少なくなる
→ 左手のしびれが軽くなり、日中の違和感が減少

 

• 3ヶ月目
→ クラッチ操作時の痛みがほぼなくなり、仕事中のストレスが軽減
→ 膝裏〜ふくらはぎの可動域が広がり、歩き始めの痛みが明らかに減少

 

• 6ヶ月目以降
→ 階段やトラックの乗り降りが楽になり、姿勢も自然に改善
→ 左手のしびれは気にならない程度まで回復し、月1回のメンテナンスを継続中

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